1-33民進党の分裂に就いて1.政権交代論

立憲民党の支持率低下について

いくつかのスキャンダルに足を引っ張られそうになりながらも、順風満帆に見えた立憲民主党の支持率が、2018年の夏、大きく下がった。原因には様々なことが考えられる。①モリカケ問題の追及を続ける姿勢のため、徹底抗戦型野党であると思われたこと。②左派政党であり、民主党の本流に近い政党であると気付かれたこと、③身内のスキャンダルと、その弁明、謝罪をしない姿勢、④単に結党時の半官びいき熱が冷めたこと(立憲民主党が、野党の強者であり、民進党系の再統一に熱心でないこと)、⑤期待したが何も起こらなかった、などである。

①は報道のされ方もあるが、①②については、結成時も今も変わっていないはずだ。それを分かっていなかったというのは、さすがに勉強不足である。③については、自民党に対して、弱小勢力として負けられない戦いをしていることを考えれば、しかも党としての失敗でないことを考えれば、足を引っ張られないように、やり過ごそうとした気持ちは分かる。比例選出の議員が辞職しても、候補者が不足していたために、補充が効かない場合があるという問題もある。しかしどうせ議席は少ないし、もはや国民民主党よりも議席が少なくなることはない(スキャンダルは今のところ、衆議院議員に関するものしかない)。候補者も時間も不足する中で総選挙を迎えたことは有権者も知っている。逃げている、かばっていると見られないような対応をすることが重要だと思う。④と⑤についても、国民がしっかりしなければならない。野合的な合流を批判するのであれば、理念、政策が異なる議員の排除、政党同士の合流に否定的な姿に、失望する理由は本来ない。なお、⑤については、国会が閉会して報道される機会が減ったという見方もあるが、下がり始めたのが会期中であったことを考えれば、おかしい。

立憲民主党に何も問題がないとは、もちろん言わない。しかし国民が第2党に選んだ政党である。正すために一時的に支持をやめるのは良いが、すぐに結果は出ないと、覚悟していなければならない。1党優位の打破という、実は政策よりも何よりも大事な課題の達成は、今までの歴史を見れば分かるように、不可能に近いと言っても決して過言ではないほどに、難しい。安易に一喜一憂してしまうとしても、それをきっかけに関心を維持し、忍耐が必要であることを思い出さなければいけない。