1.政権交代論

補論⑩註

註:安在邦夫『立憲改進党の活動と思想』序章「立憲改進党研究史・研究の現状と課題」の、第2次大戦終戦前の研究を扱った部分による。ただし同書では実業家ではなく商業資本家となっている。終戦後を扱った部分では別の視座による研究が紹介されているが、類似性が否定されているわけではない。また、尾崎行雄『咢堂回顧録』(35~36頁)に次のようにある。

元來改進黨の起つた趣意は自由黨が主として血氣熾なる士族連によりて組織せられ、過激に流れていかぬと云ふのであつた、穏健に進むには、知識あり財産あり、名望あるものを黨員にしなければならぬと云ふので専ら此方面の人々を集めた其結果程度までは其目的を達した。所が今でもソンナ氣味があるかも知れぬが、其當時是等の條件を具へた者は、多く穏健に過ぎ、穏健の裏には因循があつて仕方がない、自由黨は剛健な者で組織したが、改進黨は因循の者で形造り、而して公然世間に向つて吾々は財産あり、知識ありと威張るから、自由黨の惡感を買つて、爲めに自由黨は全力を擧げて改進黨征伐に掛り、改進黨は痛く評判が惡くなつた。