今も残る、政界縦断志向

政界縦断(自力で政権を取ることのできない野党と、万年与党的な勢力との再編)がなお残っているとしたことについて、もう少し述べておきたい。

1党優位の日本では、その優位政党(万年与党)が連立政権を組んでくれない限り、野党に政権運営の経験は蓄積されない。いや、連立を組んでも自民党が強すぎて、連立相手は政権の「客」にしかなれないという面もある(公明党が2004年から、民主党内閣を除いて国土交通大臣を出していることは、それを逸脱しているようにも見えるが、かつてのイタリアの1党優位の政治と同じように、利権が優位政党の連立相手に分配がされているのだと、見ることもできる)。そもそも、連立入りできる機会自体が、そうそうあるものではない。

それならば、優位政党が分裂しそうな時、実際に分裂した時、その一部と組んで与党に近づく、少なくとも与党経験者の吸収を図るというのは自然なことだと思えてくる。しかしその「他力本願」が染みついてしまうと、野党は努力不足となる。国民も、そのような再編を批判しておいて、自分で野党を育て、政権につけて経験を積ませることをしないのでは、同じく他力本願だ。ヨーロッパにおいても、保守政党のライバルは、国民が育ててきた面が大きいということを、忘れるべきではない。

 

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