改めて現在地編No.7
保守与党と対峙する野党が、財政規律を求める(求めないといけなくなる)日本は、少なくとも先進国としてはかなり特殊だと思います。このような状況では再分配を重視する左派野党は、短期(の党利)で考えれば、歳出削減を求めるよりも、またリスクを負って政権交代を目指すよりも、可能ならば与党と組んで、与党の再分配に食い込んだ方が得です。もしそうなると、国をどうするか、今何を重視するかという論点が、あまりに霞んでしまいます。
改めて現在地編No.8
民主党も第3極であった時には「ゆ党」と呼ばれていたし、そもそもどんな理由があっても、社さ両党が自民党と組んだはのおかしい、そのせいで全て台無しになったと、新進党側からは言えるのでしょう。しかしそのような動きは、社会党が第3極に落ちた事で始まった。だからどの政党が良い悪いという以上に、一党優位を壊し、第1~3極の、立場に基づく政治を変える事が大切なのだと思います。
改めて現在地編No.9
どの組み合わせが良いというより、どの党にも課題があって、まずはそれぞれ変わらないといけないのだと思います。そのためには、国民もそのような視点を持たなければいけないという事になります。ただし自民党だけは、問題点を含む根を細かく下ろし過ぎているため、本格的な再編か、それが無理なら解体が必要だと考えます(どの党であれ、解党的な出直しという言葉は聞き飽きました)。
改めて現在地編No.10
昔からの保守系、自由系、社会系にルーツを持つ政党が一定規模で存続している国で、日本のように1強2弱になっている国、新自由主義の傾向が、保守系よりも自由系に強い国は思い浮かびません(欧州に限れば選挙制度に関わらず、自由系が1弱で他が2強という傾向が強いように思える。ドイツでは保守系より自由系に新自由主義の傾向が強い)。日本の場合は保守系+自由系が自民党で、維新は完全な新勢力であると考えると、そもそも比較できるものではないのかも知れません。欧米の基本的な政党がそろっている一方、それぞれが欧米のものとは異なるというのが日本の特徴なのでしょう。
改めて現在地編No.11
1強2弱の時代が去ったとはまだ言い切れないと考えています。もし去らないのであれば、選挙制度の変更を求めるしかないと思います。また、もし去ったとしても、この3つの要素が政治から無くなるわけではないので、特に1強である限りは、そこからどんな政党制に進むべきなのか考える必用があると思います。「この選択肢しかない」というより、こんな選択肢から状況に応じて選べたらいいよね、というように。
改めて現在地編No.12
3極構造の中で色々試された事も整理したいと思いました。非自民政権の場合、重要な点で一致できない現状では共産党は閣内に入れないので、議席数等によって立憲単独、または+維か国、または立維国連立とならざるを得ませんが、維国両党の振る舞いについては疑問を持たざるを得ません。