日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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低所得者のネトウヨ、かつて低所得者が多かった創価学会を味方にしている

自民党は使用者の支持を得る保守政党である。そして社会党~民進党系は被用者層を支持基盤とする社会民主主義政党である(でもある)。この点では、日本も他の先進国と同様である。しかし自民党は、ヨーロッパでは既存の保守政党と競合関 …

敵が増えれば自分に有利

野党が一つにまとまらないことも、自民党を利した。「おれはすぐに自民党と妥協する政党とは違う」、「おれは何でも反対の政党とは違う」という、不自然に単純化された構図を、野党自らがつくり、そして互いにつぶし合うのだから、自民党 …

「なんでも約束」が許される自民党

従来の自民党型ばらまき政治の継続を求める人々、国の歳出を抑える新自由主義的改革を求める人々、社会民主主義政党が本来得意とする、社会保障の充実を求める人々、自民党はこのすべてのタイプの人々から支持を得ることができる政党であ …

利益誘導政治による支持の拡大と安定

いくら圧倒的な強さを誇る政党であっても、有権者に否定され、選挙で負ければ野党に転落するのが民主主義である。完璧な人間はいない。その人間の集まりである政党が完璧なはずはないから、独裁でない限りどの与党第1党も、支持を失って …

社会(民主)主義以外の全政党が合体してできた自民党 アメリカの支援も

自民党は、歴史の長い政官財の癒着構造の中で、大量の資金、票を得てきた。それを実現することができたのは、財界の支持を受ける勢力が結集した政党であるからだ。 官僚の中には社会主義的な官僚もいたが、それらですら、社会党の独占と …

五十五年体制の第3極

多くの政党の離合集散を経て、衆議院はほとんど自由民主党と日本社会党だけになった(共産党は1議席)。したがって五十五年体制には当初、第3極がなかったといえる。しかし1960年に社会党の右派の一部が民主社会党を、1964年に …

戦後、自由党系に対抗し得なかった改進党系の苦悩

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   やっと優位政党の時代が終わり、対等な勢力の2大政党を中心とした、政権交代の …

不健全な「閣外協力型」政治

日本は1993年以来連立の時代に入っているという。確かにそうだ。それぞれわずかな例外を除いて、1948年から1993年までは単独政権、1993年から現在までは連立政権が続いている。単独政権を担ったのは、1955年までは自 …

未熟な民主主義国家に宿った、第1、2党の連合体、最強の優位政党、自民党

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   さて、単独政権を維持した日本民主党(第27回総選挙後なので「第2次」鳩山一 …

戦後、自由党系の優位政党への復帰

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   戦後の優位政党と言えばもちろん自民党だが、終戦と自民党結成との間の約10年 …

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