日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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民進党の弱体化と分裂への道

2017年10月、民進党はボロボロであった。小池新党に議員を切り崩され、総選挙では大阪に続き東京でも壊滅しそうな状況であったし(すでに小選挙区で当選者をほとんど出せなくなっていた東京において、自民対維新が定着した大阪のよ …

そんな日本の政治に2つの提案

筆者は、1党優位の状況を改善するため、以下の2つのことを提案しようと思っていた。2017年の民進党の分裂を見る前のことであるが、ここで、状況の変化についても念頭に置きつつ、その提案について述べていきたいと思う。 &nbs …

繰り返しが示すもの

上で見た無駄な繰り返しは、重要な教訓を与えてくれている。まずは何と言っても、政治家が長期的な視野に立ち、様々な展開を想定することが重要だということである。主導権、あるいは特定の政策を巡って対立をしても、共に進んでいくしか …

第1、2極に引き裂かれる

すでに見たように、第3極は必ずと言って良いほど引き裂かれる。なぜそうなるかを、改めて考えたい。とは言っても、考える必要もないくらい単純なことである。 第3極は当然、第1、2極よりは小さい。度々、あるいは長期的に第2党にな …

民進党にできたこと、できること

民進党が駄目だと言われた要因に、まとまりの悪さがあった。右派と左派に分かれるべきだという意見もあった。実際にそれに近い形となったわけだが、戦前の立憲国民党や戦後の日本社会党など、日本の非優位政党のそのような分裂は、すでに …

戦後、自由党系に対抗し得なかった改進党系の苦悩

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   やっと優位政党の時代が終わり、対等な勢力の2大政党を中心とした、政権交代の …

立憲同志会系の苦悩

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   ・立憲同志会:繰り返しとなるが、立憲国民党の約半数や、吏党系(薩長閥支持派 …

繰り返す合流

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   民主党と維新の党が合流して民進党が誕生した。「あと何回合流すれば安定するの …

自民党内の疑似政権交代の限界

中選挙区制の下、野党が不振を脱せずに「万年野党」となり、疑似政権交代と呼ばれる現象を見せた自民党が「万年与党」となったことについて述べた。 だが疑似政権交代は、1つの政党の内部における、あくまでも疑似的な政権交代である。 …

戦後初、総選挙の結果を踏まえた政権交代の問題点

ここで、まともな政権交代とはし得ない、つまり有権者が政権を選択したとはいえないと評価した、第23回総選挙後の政権交代を、その前後の状況と合わせて見ていく。日本の議会史上初めて、社会(民主)主義政党が第1党となった総選挙で …

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