日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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繰り返す合流

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   民主党と維新の党が合流して民進党が誕生した。「あと何回合流すれば安定するの …

「いつでも強い政党の味方」の是非~

日本の政治には、公明党という特殊な政党がある。創価学会という宗教法人によって結成された政党であることは知られている。それが特殊な点である。多くの信者と、彼らの知人への熱心な働きかけによって、多くの票を動かすことのできる創 …

2大政党が裏で手をつないでいた五十五年体制と、地方の腐敗

第2党以下の政党が、万年与党自民党を中心とした政官財の癒着構造のおこぼれをもらう政党になると、地方の政治も当然影響を受けることになる。 戦前、地方の議会は自由党の系譜と立憲改進党の系譜に二分されていた。戦後も、その2勢力 …

未熟な民主主義国家に宿った、第1、2党の連合体、最強の優位政党、自民党

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   さて、単独政権を維持した日本民主党(第27回総選挙後なので「第2次」鳩山一 …

戦後、自由党系の優位政党への復帰

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   戦後の優位政党と言えばもちろん自民党だが、終戦と自民党結成との間の約10年 …

高支持率の小泉内閣と、その限界

小泉内閣の成立は、自民党の歴史における、最大級の激変である。 まず小泉内閣は、福田赳夫内閣以来の、岸派の系譜(→福田派→安倍派→三塚派→森派)が中心の内閣であった。そして小泉がリーダーシップを発揮し、小泉内閣が長期化する …

疑似政権交代の背景にある自民党の多様性と中選挙区制

自民党の結成後、政権交代が全くなかった1993年までの38年間、つまり五十五年体制下、国民に一定の満足感を与えたのが、自民党内の主流派、つまり内閣の中心となる勢力が入れ替わる、疑似政権交代であった。それを可能にしたのは、 …

1993年総選挙、細川内閣誕生の問題点

「冷戦崩壊当時の政治の変化~十代の筆者が感じた矛盾~」でも触れた、1993年、自民党が結成以来始めた野党となった政権交代劇についても補足しておきたい。 これをなぜ、有権者が起こした政権交代とし得ないのか。その理由は、総選 …

戦後初、総選挙の結果を踏まえた政権交代の問題点

ここで、まともな政権交代とはし得ない、つまり有権者が政権を選択したとはいえないと評価した、第23回総選挙後の政権交代を、その前後の状況と合わせて見ていく。日本の議会史上初めて、社会(民主)主義政党が第1党となった総選挙で …

「政権交代」後の失敗をなぜ、何度も何度も繰り返したのか

日本が経験した16回の政権交代を挙げた。そのうちの①(第3次伊藤内閣→第1次大隈内閣)、②(第2次山県内閣→第4次伊藤内閣)、⑧(清浦内閣→第1次加藤高明内閣)⑬(第1次吉田内閣→片山内閣)、⑮(宮沢内閣→細川内閣・次の …

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