日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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地方に根を下ろせない野党第1党

自民党は明治以来形成されてきた基盤を持ち、都道府県知事、市町村長、都道府県議会、市町村議会の多くを事実上押さえている。野党第1党は一部の例外を除けば、首長選において自民党の候補といえる人物に相乗りすることで、少しばかりの …

参議院がある

日本は二院制である。総理大臣の指名、予算の採決、条約の承認については、参議院でも、投票、採決は行われるものの、衆議院における決定の通りとなる。一般の法案も、衆議院で可決されたものが参議院で否決された場合、衆議院で3分の2 …

比例代表制でない選挙制度と1票の格差

日本は1924年から1994年まで中選挙区制を採って来た(衆議院。ただし一度の例外あり)。そして1994年に小選挙区比例代表並立制となり、今もそうである。中選挙区制が自民党に有利に働いたことについては、すでに述べた(「疑 …

低所得者のネトウヨ、かつて低所得者が多かった創価学会を味方にしている

自民党は使用者の支持を得る保守政党である。そして社会党~民進党系は被用者層を支持基盤とする社会民主主義政党である(でもある)。この点では、日本も他の先進国と同様である。しかし自民党は、ヨーロッパでは既存の保守政党と競合関 …

利益誘導政治による支持の拡大と安定

いくら圧倒的な強さを誇る政党であっても、有権者に否定され、選挙で負ければ野党に転落するのが民主主義である。完璧な人間はいない。その人間の集まりである政党が完璧なはずはないから、独裁でない限りどの与党第1党も、支持を失って …

人気者に頼るという第2党交代の問題点と、中途半端な再編の繰り返し

社会党から新進党への、そして民進党から希望の党への第2極の交代は、共に短いものであった。特に後者(希望の党が第2極であった状況)は、一瞬で終わった。新進党崩壊後の動きと希望の党の動きには、共通の問題がある。 新進党の解散 …

五十五年体制の第3極

多くの政党の離合集散を経て、衆議院はほとんど自由民主党と日本社会党だけになった(共産党は1議席)。したがって五十五年体制には当初、第3極がなかったといえる。しかし1960年に社会党の右派の一部が民主社会党を、1964年に …

第3極も繰り返し出現

自民党に対する不満、民主党に対する不安と不満から、この10年ほど、第3極がブームになっている。しかしこのところ、それは急速にしぼんでいるように見える。このような第3極に対する期待と失望も、何度も繰り返されてきている。また …

日本社会党系の苦悩

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   次に、自民党誕生後、つまり五十五年体制下の万年第2党、日本社会党の系譜を見 …

戦後、自由党系に対抗し得なかった改進党系の苦悩

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   やっと優位政党の時代が終わり、対等な勢力の2大政党を中心とした、政権交代の …

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