日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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敵が増えれば自分に有利

野党が一つにまとまらないことも、自民党を利した。「おれはすぐに自民党と妥協する政党とは違う」、「おれは何でも反対の政党とは違う」という、不自然に単純化された構図を、野党自らがつくり、そして互いにつぶし合うのだから、自民党 …

利益誘導政治による支持の拡大と安定

いくら圧倒的な強さを誇る政党であっても、有権者に否定され、選挙で負ければ野党に転落するのが民主主義である。完璧な人間はいない。その人間の集まりである政党が完璧なはずはないから、独裁でない限りどの与党第1党も、支持を失って …

民主党は、かつて第3極だった

新進党の結成によって、社会党はついに第3党に転落した。しかしそれは有権者が直接そうしたのではなかった。1993年の総選挙では社会党は半減してもなお、第2党であった。その議席数は511のうちの70議席であった(追加公認を含 …

自らの歴史を浅くした、民主党結成時の過ち

民主党→民進党は見ている方が恥ずかしくなるくらいゴタゴタすることが度々あった。党首となった人物は、議論もせずに新しいことを打ち出す。それに反対する議員が騒ぎ出す。それを収拾する知恵も強引さもなく混沌とする。気に入らなけれ …

日本社会党系の苦悩

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   次に、自民党誕生後、つまり五十五年体制下の万年第2党、日本社会党の系譜を見 …

2大政党が裏で手をつないでいた五十五年体制と、地方の腐敗

第2党以下の政党が、万年与党自民党を中心とした政官財の癒着構造のおこぼれをもらう政党になると、地方の政治も当然影響を受けることになる。 戦前、地方の議会は自由党の系譜と立憲改進党の系譜に二分されていた。戦後も、その2勢力 …

未熟な民主主義国家に宿った、第1、2党の連合体、最強の優位政党、自民党

※『政党、会派の系譜』の「主要政党・派閥簡略系譜」のような、簡易的な政党の変遷を参照しながら読んで頂けると分かりやすくなると思う。   さて、単独政権を維持した日本民主党(第27回総選挙後なので「第2次」鳩山一 …

自民党内の疑似政権交代の限界

中選挙区制の下、野党が不振を脱せずに「万年野党」となり、疑似政権交代と呼ばれる現象を見せた自民党が「万年与党」となったことについて述べた。 だが疑似政権交代は、1つの政党の内部における、あくまでも疑似的な政権交代である。 …

疑似政権交代の背景にある自民党の多様性と中選挙区制

自民党の結成後、政権交代が全くなかった1993年までの38年間、つまり五十五年体制下、国民に一定の満足感を与えたのが、自民党内の主流派、つまり内閣の中心となる勢力が入れ替わる、疑似政権交代であった。それを可能にしたのは、 …

1993年総選挙、細川内閣誕生の問題点

「冷戦崩壊当時の政治の変化~十代の筆者が感じた矛盾~」でも触れた、1993年、自民党が結成以来始めた野党となった政権交代劇についても補足しておきたい。 これをなぜ、有権者が起こした政権交代とし得ないのか。その理由は、総選 …

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