日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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3-17. 第3極の諸類型の誕生と4極構造の出現

4極構造はあったのか、あったとすれば、その起点はどこであったのだろうか。これまで見てきたことを踏まえて、第3極の諸類型の誕生を確認することで、答えを導き出したい。 薩長閥と民党の対立は、衆議院では吏党と民党の対立であった …

9. 第3極のそれぞれの型の役割

第3極の役割についてはすでに定義したが、5類型が全てそれを担うべきものであったわけではないし、役割の全てを担うものであったわけでもない。役割を担わなかった政党、会派を分析する対象から外そうというわけではないが、確認してお …

8. 第6回総選挙後~第15総選挙以前までの諸勢力の分類

第6回総選挙から、大正期最後の総選挙となった第15回総選挙の前までについても、同様に分類した。表補-Eである。   表補-E 第6回総選挙後から第15回総選挙前までの、第3極に該当する政党、会派 ・「親薩摩閥」 …

7. 第3極の分類の型と第6回総選挙前までの党派の分類

第3極を担った勢力は数が多く、複雑な再編を経ている。しかしそれらは間違いなく、いくつかの型に分類することができる。分析するためにも、分類することによって、諸勢力の性質を多少なりとも示したい。 分類の型は以下の5つとし、補 …

6. 他国との比較

※執筆が遅れた関係上、⑦以降を先取りする内容が含まれています。初めの方を読んで用語が気になる方は、先に⑦~⑨(または~⑫)をお読み下さい。 明治、大正期の日本における無所属の当選者、無所属議員の多さを見た。当時の日本の、 …

5. 非政党地帯

まず表補-Cを見てほしい。 表補-C:第7回総選挙前までの選挙区ごとの当選者の所属   ・市部の選挙区にはアンダーラインを付したが、郡部を含む場合は選挙区の番号のみにを付した。 ・神奈川県は「神奈」、和歌山県は …

4. 第3極に関する傾向

日本では戦前にも、戦後にも、2大政党制に近付いていこうとする傾向が見られる。しかし1党優位の傾向、多党化の傾向が加わり、2大政党が議席数で他の政党、会派を引き離すことは多くあっても、2大政党制がしっかりと定着するには至っ …

3. 明治、大正期の第3極②~立憲政友会結成以後~

第4次伊藤内閣の増税に賛成した憲政本党から反対者が離脱して、三四倶楽部を結成した。さらに模索された憲政本党と三四倶楽部の再統一に動いていた新潟系が三四倶楽部を離脱し、新潟進歩党を結成した。旧日吉倶楽部系と旧議員同志倶楽部 …

2. 明治、大正期の第3極①~立憲政友会結成以前~

明治、大正期には、その後と同様、中、小規模の、有名だとはいえない政党、院内会派が多く登場する。そこで論を進める前に、明治、大正期の第3極の大まかな歩みを確認しておきたい。ここでは分析はせず、再編の過程、各勢力の立場を、あ …

1. 第3極の定義と役割

第3極を分析するためには当然、何をもって第3極とするのか、定義を明確にする必要がある。それは意外に難しいことであると気が付く。第3党が必ず第3極であるというわけではない。その政党が第1党、あるいは第2党と恒常的に連携して …

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