日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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バブルの頃、小選挙区制は第2党をつぶすための案だった?

1994年、衆議院の選挙制度は小選挙区制中心のものとなった。小選挙区に改正する案は、五十五年体制が崩壊する前に浮上していた(それ以前にも、自民党の改革または勢力維持のため、何度も導入が論じられていた)。2大政党制を目指す …

野党再編をもう終わらせよう~民主党は完成形~

※「民主党は完成形」という事について筆者は、これを書いた後、少し違う見方をするようになった。民主党の結成と拡大は、社会党の色を薄めるばかりで、民主党を明確な政党にしなかったということを、より強く認識するようになったのだ。 …

傷だらけの日本進歩党→民主党

戦後の改進党系の系譜を見ると、日本進歩党はすでに述べた通り、圧倒的な第1党として出発しながら、ほとんどの議員が公職追放され、その後の第22回総選挙で第2党となった。しかし戦後の日本進歩党系の問題点は他にあったといえる。 …

これを政権交代と呼べるのか

こんなに自民党が強いと、野党はどうしようもない。そこで見られるのが、与党の離党者と野党が組んで政権を代えるという現象である。これもまれなケースではあるのだが、ほとんど起こり得ない政権交代を起こすための方法として、ずっと期 …

今再び自民党内政権交代システム付万年与党体制強化へ

政権交代が起こりそうにないと、国民の関心は、自民党内の、国民の手の届かないところにある(党員になれば通常の総裁選では、国会議員よりはるかにウエイトの小さい1票を投じることはできるが)、自民党内の権力闘争に移る。 すでにみ …

参議院がある

日本は二院制である。総理大臣の指名、予算の採決、条約の承認については、参議院でも、投票、採決は行われるものの、衆議院における決定の通りとなる。一般の法案も、衆議院で可決されたものが参議院で否決された場合、衆議院で3分の2 …

イギリスでも廃止! 総理大臣が勝てそうな時に衆議院を解散する権限

自民党にはまだ、しかも強力の武器がある。総理大臣の、自由に衆議院を解散する権限だ。これについては、持っていないとする見方もあるが、いつの間にか定着し、今さら違憲だと騒いでも、状況は変わらない。 (憲法第7条には天皇の国事 …

比例代表制でない選挙制度と1票の格差

日本は1924年から1994年まで中選挙区制を採って来た(衆議院。ただし一度の例外あり)。そして1994年に小選挙区比例代表並立制となり、今もそうである。中選挙区制が自民党に有利に働いたことについては、すでに述べた(「疑 …

低所得者のネトウヨ、かつて低所得者が多かった創価学会を味方にしている

自民党は使用者の支持を得る保守政党である。そして社会党~民進党系は被用者層を支持基盤とする社会民主主義政党である(でもある)。この点では、日本も他の先進国と同様である。しかし自民党は、ヨーロッパでは既存の保守政党と競合関 …

「なんでも約束」が許される自民党

従来の自民党型ばらまき政治の継続を求める人々、国の歳出を抑える新自由主義的改革を求める人々、社会民主主義政党が本来得意とする、社会保障の充実を求める人々、自民党はこのすべてのタイプの人々から支持を得ることができる政党であ …

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