1列の関係・1党優位の傾向・政界縦断(⑤)~桂の立場と備え~
桂太郎は西園寺総理の後継に、同じ山県-桂系の寺内正毅を推した。しかし山県は寺内を温存しようとした。そこには、明治維新以来の優位勢力(薩長閥のトップに位置した元老)の力で政友会内閣を倒したところで、衆議院(の優位政党立憲政 …
桂太郎は西園寺総理の後継に、同じ山県-桂系の寺内正毅を推した。しかし山県は寺内を温存しようとした。そこには、明治維新以来の優位勢力(薩長閥のトップに位置した元老)の力で政友会内閣を倒したところで、衆議院(の優位政党立憲政 …
立憲改進党は、指導者であった大隈重信が薩長閥政府の外務大臣となり、外国人が被告となる裁判への外国人判事の任用を認めることで、不平等条約の改正を実現させようとした。このことから、立憲改進党は第1回総選挙の当時、人気を落とし …
戦前は天皇が総理大臣を選ぶ制度であったから、そもそも国民は政権選択をしようがなかった。それでも民主化は進んだ。だからこそ、戦後の本格的な民主化が容易に進んだという面もある。しかし残念ながら、国民が自ら政権を選択するという …