神奈川県選挙区に関して補足しておきたい事がある。それは同選挙区における「民主党系」の候補の多さだ。ここで言う「民主党系」とは、かつて民主党に所属していたか、その直系とし得る国民民主党、立憲民主党の公認を得ている候補者である。下記の通りだ。(民主党は手続き上は民進党となり、次にその民進党出身者等の、希望の党の多数派を吸収して、国民民主党になっている。そして、この旧国民民主党の回答をもって消滅している。一方、議員の流れ、数を見れば、今の立憲民主党を直系と捉えられる。)
2位当選 松沢成文(維新の会。元民主党)
4位当選 浅尾慶一郎(自民党。元民主党)、
5位当選(補選当選扱い) 水野素子(立憲民主党―旧国民民主党系―)
7位落選 深作ヘスス(国民民主党)
8位落選 寺崎雄介(立憲民主党―旧立憲民主党系―)
18位落選 首藤信彦(共和党。元民主党)
他に民主党と同じルーツを持ち、兄弟政党とも言える社民党の候補(10位落選)もいた。立憲と比較的近い野党だと言える共産党も、候補者を擁立して、6位で落選となっている)。4人区(+今回は補選の分で5位まで当選)とは言っても、これではさすがに多すぎる。
上の候補者達は確かに、現在の所属政党はバラバラであり、協力しているわけでもない。しかしかつての野党第1党の票や支持基盤を、分け合っている面が少なからずある)。これでは民主党系の現在の代表格であり、野党第1党である立憲民主党が、振るわなくても当然だと言える。もちろん他の原因もあり、これを言い訳にしてはいけないが、それにしてもという事なのだ。また良く捉えるなら、民主党系は人材供給源になるほどの政党ではあったと言う事もできるだろう。
定数が6の東京都選挙区は、さらに多くの政党、政治団体が候補を擁立し、有名な候補者も多く、面白い選挙区だとも言える。だが大事なのは個々の当落以上に参議院、国政全体の政党の勢力図、位置関係だ。実際にはそれが国の政治を決定付ける。「選択肢がこんなにたくさん」と喜んだり、政党相性診断をやってみても、選挙で勝つのが毎回必ず自民党というのでは、意味がないのだ。
