第3極が浮上する時

前説(「野党の戦い方」)の補足として述べておきたい。第3極が隆起するのは、次の2つのケースであると考えられる。

一つは、第1、2党の政策等が近い状態になって、選択肢が失われる場合、また一つは、それとは別の理由で第1、2党のいずれか(または両方)が魅力を失い、国民がそれを、その他の政党と取りかえようとするという場合である。

日本の場合、どちらにも当てはまっている。前者については、第1、2党が共に緊縮財政(節約型。増税してでも財政赤字を減らそうとする-借金も減らそうとし、その増税も、法人税を下げなければならないという考えから、消費税が中心となる-)が挙げられる。後者については良く言われる、「民主党系がだめだ」とか、「いまいちだ」ということである。民主党系が、民主党政権を経験した国民に、政権担当能力が欠如していると見なされていることが大きい。

前者については、民主党系が自民党との違いを出せばよい。それは幸いにも、左派政党であることと矛盾しない。どちらかといえば左派ポピュリズム政党に近い路線だが、実現できるのか模索して、目処が立てばやる。立たないなら次善の策を考えるしかない。この変化は現実に見られつつある。この過程でれいわ新選組と、同じ仲間(同じ左派政党)として議論することが、有意義でないはずはない。

後者については、襟を正すしかない。なお、国防等について、民主党系と自民党には差異はあるが、この場合の差異は、なかなか歓迎できない。民主党系について、より現実的な選択肢であることを求める人は少なくないと思う。現実的な選択肢を示すと自民党に似て来るが、理想が違えば民主党系のカラーはにじみ出てくるはずだと、筆者は思う。