日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
(準)与党の不振(③)~大同倶楽部、弱まった遠心力~

(準)与党の不振(③)~大同倶楽部、弱まった遠心力~

第1次桂内閣寄りの勢力として結成されていた大同倶楽部は、山県-桂系と立憲政友会が対抗関係にありながらも協力もするという、立憲政友会中心の第1次西園寺内閣期には、内閣・与党への「対抗」と「協力」に裂かれるような遠心力を受けた。しかし山県-桂系が中心の第2次桂内閣では、内閣(与党は存在せず、吏党系の大同倶楽部自体が準与党であった)に対抗する必要はなく、また立憲政友会寄りの勢力が抜けていたこともあって、分裂、離脱者が続出するような事態を心配する必要もなくなった(立憲政友会が与党になっていなかったなら、そもそも離脱者が出なかったかも知れない)。

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