日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
歴史・冷戦後編No.14~19

歴史・冷戦後編No.14~19

歴史・冷戦後編No.14

第1次小泉内閣期の民主党は内部で動揺しただけでなく、同党が優勢だった市部に限って選挙区の定数を増やす(小選挙区をやめる)というような発言を野中自民党幹事長がしたり、一部の議員を切り崩されたりしました。自由党吸収の際に一時的に民主党に好意的に時間を裂いたニュースステーションにも、自民党は猛烈に抗議。自分達はその前の総裁選でどれだけ露出してたんだよと思ったものです。

 

歴史・冷戦後編No.15

新進党が粉々になり、公明党が自民党に付き、小泉ブームが起こる中、野党は民主党を中心に比較的良くまとまり、強くなったと思います。そしてついには自民党と異なる選択肢になった。あそこまでの非自民の器をつくるのが本当に困難な事だというのは、野党の在り方や民主党(政権)についてどのような見解を持っていたとしても、押さえておくべき事だと強く思います。

 

歴史・冷戦後編No.16

民主党政権成立前後、テレビ等で自民党と民主党に格差がないかのように、両党を比較する事も含めて論じているのを、よく目にしました。民主党を批判する事が必要であっても、この格差を踏まえた上で、この格差を伝えた上ですべきだったと、これも強く感じます。

 

歴史・冷戦後編No.17

この時期まだ民主党自体の性格は明確でしたが、それゆえ同党と連携しない政党として、みんなの党が結成されました。自民も民主も新自由主義的でない以上、必要な選択肢ではあるものの、ずっと自民党一党優位を許しておいて気が早いなと思ったものです。

 

歴史・冷戦後編No.18

躍進した野党第1党が万年与党に切り崩され、政権を失いそうになった与党からは新党が生まれ、下野するとまた離党者が出て新党が・・・。この時代に見られた、ほめられたものではない光景ですが、政権を失いそうになった与党から生まれた政党が、やや合理的な存在であったように思われます(みんなの党、日本未来の党。ただし小選挙区制でなければ・・・)。

 

歴史・冷戦後編No.19

民主党への政権交代は日本でほぼ初めての、選挙による政権交代だったと捉えています。それだけ大変な事で、最初からうまくいくほうが奇跡だと思います。実際に大変な試行錯誤、紆余曲折がありました(その後も茨の道)。野党第1党に問題がある場合(他の党にも当然問題はある)、他の党に取りかえるのではなく、引き続き育て、経験を積ませる事が重要だと考えます。

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