日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
歴史・冷戦後編No.26~31

歴史・冷戦後編No.26~31

歴史・冷戦後編No.26

野党再編が予想外に遅れ、また当初の予想と異なるものになったのは、中心人物(になりたい議員)が多かった事と、自民党の右傾化を前に、左側の需要が高まったためでした。非自民全体が2弱となり、その中の第1党の民主党系の中にも、2弱に応じた分化が見られるという状況でしたが、中道左派政党の再編成という道に入った事自体は、良かったと思います。

 

歴史・冷戦後編No.27

無駄だったとは思いませんが、希望の党騒動、維新の躍進を経て、また元に戻っているように感じます。それはある程度合理性があるからであり、今からまた、維新だ小池だ新党だとやるのはさすがに無駄な事だと思います。世界情勢が変化し、小選挙区制になった現在、55年体制に本格的に戻る事はありえず、だからこそ立憲を育てる事が重要だと考えます。

 

歴史・冷戦後編No.28

政権を運営する与党は普通、不満も持たれるが、野党第1党が与党経験を積めない場合、野党第1党の経験不足や政権獲得の可能性の低さに対する不安から、不満はただ蓄積されるか、万年与党に従順になる事で変化を期待するという形になりやすい。今のような状況でも「自民党が変わる事に期待しよう」となれば深刻です。

 

歴史・冷戦後編No.29

ブームはやはり一時的なもので、本当の力にはなりません。いまだにスター政治家を求めるスタンスの番組等がある事も深刻だと思います。現状を見ると、政権交代が実現しても(また)色々問題が起こりそうな気もします。しかしだからこそ考えるチャンスであり、それによって選挙や政党に影響を与え、失敗を予防する事も十分できると思います。

 

歴史・冷戦後編No.30

改革も政党の在り方を変えていく事も必要だと思いますが、やはり浮ついていたと思います。そして政治は雲の上でした。しかしメディアもその形成に大きな役割を果たす国民の表面的な主張が、たまに突然神の声のようなものになる。そのあたりが変わらないと何をやっても魂が入らないように感じます。

 

歴史・冷戦後編No.31

以前のものに含まれる内容ですが、やはり小選挙区制下、多くの政党が自民党にすり寄った事は問題です。もし次の総選挙で自公過半数割れとなれば、野党は自民党と組む誘惑に駆かられるはずです。「うちは組みたくないけど、あの党が自民と組んで与党になると危険だから」という考えすらできるほど、一党優位は深刻です。社さ両党が自民党と連立を組んだ背景にもこれがあると思います。当時非自民連立の中心にいた小沢氏は、新自由主義的な路線で、社さ両党を外して、代わりに自民党内の、自身と近い考えの(考えになれる)議員達を引き抜こうと、動いていたと言われます。

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