日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
歴史・戦後編No.11~16

歴史・戦後編No.11~16

歴史・戦後編No.11

欧米と日本の、社民系の政党に対する認識の違いを図にしたのですが、やはり変化への恐れは大きいと感じ、タイトルにしました。社会党左派についても、路線変更が自己否定になるという意味では、やはり恐れもあるのだと思います。と言うと、最近の共産党も思い出されますが。

 

歴史・戦後編No.12

野党間での議席の移動に比べ、与野党間の議席の異動が非常に少ない。それでも、その選挙結果を見て変化を感じるというのは、これまで何度も見られた光景。特に第3党以下は少ない議席を少し伸ばすと勢いが付き、野党第1党がその多い議席の維持・拡大に苦労すると勢いを失うというのも不毛だと感じます。

 

歴史・戦後編No.13

「雇用の流動化が必要だ、欧米では進んでる」と言っても、労働者の権利に関する意識が違うし、日本の現状では経営者側に有利になるだけで、被用者はごく一部の例外を除き、今よりも厳しい環境に置かれるだけだと想像します。そうなれば当然消費を控えるので景気も悪くなる。本当によく考えないといけない問題だと思います。

 

歴史・戦後編No.14

自社両党の差異、争点を図にしました。欧米でも左右の2大政党が似る事はありますが、一方が恒常的に優位にあって何でも吸収、争点外しをするという形ではなく、政権交代もあり、双方向なのでずいぶん違うと思います。もちろん欧米が何でも素晴らしいという事ではありませんが、国民の選択という民主主義における重要な点について、日本は経験不足だと言わざるを得ません。

 

歴史・戦後編No.15

55年体制という言葉はなじみ深いのですが、改めて考えるとかなりいびつな政党制です。直接的には社会党の性格や中選挙区制が「野党の」多党化をもたらしたのだとしても、野党が体勢を立て直して与党に挑戦すべき時に多弱化した背景には、一強になりやすい民族性のようなものがあり、そこには良い面もあっても、向き合う必要があると考えます。

 

歴史・戦後編No.16

4つもそれなりの規模の政党があるのに、多くの有権者にとって喜んで入れられる政党が無い、あっても議席数が頭打ちに近いと言っても過言ではないのが55年体制だったと思います。自民党に入れれば常勝かというと、党内で派閥争いがあるため、総理は2年ほどで下ろされるような状況に。それでも55年体制が終わって投票率が大きく下がったというのは、当時、理由を聞かされてもなお不思議でした。

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