日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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1列の関係・1党優位の傾向・政界縦断(⑤)~桂の立場と備え~

桂太郎は西園寺総理の後継に、同じ山県-桂系の寺内正毅を推した。しかし山県は寺内を温存しようとした。そこには、明治維新以来の優位勢力(薩長閥のトップに位置した元老)の力で政友会内閣を倒したところで、衆議院(の優位政党立憲政 …

政界縦断・群雄割拠(④)~縦線のねじれ~

第2次西園寺内閣は緊縮財政を貫こうとして、引きずりおろされたという事になる。しかし、坂野潤治氏の研究等に詳しくあるように(坂野潤司『大正政変』79~115頁)、内実はそう単純ではなかった。桂との協力関係によって党内で力を …

群雄割拠(③)~山県と桂の間の溝~

桂の内大臣就任については2つの見方がある。一つは、山県が、山県-桂系の宮中での影響力を強める狙いから、実現させた人事だという見方である(桂の内大臣就任によって、山県-桂系の力が強まる事、桂と関係が良く、つまり山県-桂系と …

これを政権交代と呼べるのか

こんなに自民党が強いと、野党はどうしようもない。そこで見られるのが、与党の離党者と野党が組んで政権を代えるという現象である。これもまれなケースではあるのだが、ほとんど起こり得ない政権交代を起こすための方法として、ずっと期 …

3-18. 薩長閥の不統一と吏党の分裂

薩長閥に重要視されなかったこと、薩長閥の不統一によって吏党の系譜は度々不振に陥り、また不振を脱することができなかった。吏党系の度重なる分裂を整理しつつ、議席数の変動という面から確認していきたい。 衆議院の政党、会派の力の …

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