日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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小さな勝利に舞い上がる国民民主党

今回の総選挙において、国民民主党が8から11議席に伸びた事、総選挙前からの小選挙区選出議員5名以外に、1名が小選挙区で当選した事は、確かに誇れる成果ではある(※)。 ※ 当選したのは浅野哲。「支持政党に牙をむいた連合」で …

左派野党の中で、れいわだけは躍進

れいわ新選組は今回、4議席を獲得するほどの力を見せた(実際には、重複立候補者が小選挙区で法定得票数に達しなかったことから、3議席に)。2019年の参院選で華々しいデビューを飾ったれいわだが、その後は不振だと言われ続けた( …

維新大躍進の要因

今回の総選挙の結果で最も目を引くのは、やはり維新の会の躍進だろう。選挙前11議席であったのが、41議席になった。4倍に近い躍進だ。 政権を選ぶ総選挙で、このような事が「最も目を引く」というのは、本当はおかしなことだ。しか …

絶望の中で期待する。壁をぶち破ってくれ

筆者は今回の総選挙の結果に落胆した。政権交代にこそ至らなくても、立憲が議席を大きく伸ばせば、期待も集まり、共産党との共闘に対する批判も弱まり、立憲の主張に耳を傾けてもらえる環境になる、関心をもっと集める状況になると思って …

しかし2019年の参院選の総括は不十分だった

筆者は今回の総選挙で、立憲の躍進に期待していたわけだが、見誤っていたことがある。2019年の参院選の結果を軽視していたのだ。 今回(2021年総選挙)の立憲民主党の敗因は、大きく2つに分けられると思う。一つは、2019年 …

後からは何とでも言えることを前提に、謙虚で客観的な敗因分析を

批判を覚悟で言わなければならないのは、選挙の敗因など、後からならいくらでも言えるということだ。問題点を挙げたところで、それには反対の面もある。選挙前になされた選択について、メリットとデメリットのどちらが大きいかなど、事前 …

失望続き、落胆続きであっても捨てられないもの

このあたりで改めて、筆者の考えについて、少し記しておきたい。筆者が政治に関心を持つようになったきっかけ、非自民連立政権に対して持った不信感について、以前述べた(『政権交代論』「冷戦終結当時の政治の変化~十代の筆者が感じた …

変わらない1強2弱、1990年代に準備された2012年体制

今回の総選挙は、立憲民主党(立共両党)の一人負けであった。この10年間、自公が大勝、第2党の中道左派政党が100にも届かない不振、第3極が一定の議席、という状況が続いている。大まかに見れば「1強2弱」の、2012年体制と …

嬉しく、残念な総選挙

今回の総選挙で筆者が感じたのは、まさに興奮と落胆であった。総選挙前、目に入る情報に、恥ずかしながら一喜一憂する日々だった。「どうせ自民党が大勝する」というのではない総選挙は、いつ以来か。あの2009年の、政権交代選挙以来 …

政党の対等な競争なくして日本の沈没は止められない

当初筆者は、今回の総選挙を、2000年代に戻るものだと期待した。 2000年代に20代だった筆者は、政局による自民党の下野と与党復帰の後、1996年から4回の総選挙を経ても、政権交代が実現しない状況の中で、希望を失ってい …

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