維新はこれまでの新党とは違う
冷戦が終わると、日本ではいくつもの保守新党が誕生しては消えた。主なものだけでも次の通りである。なお、冷戦期にも新自由クラブという政党が存在した。これはロッキード事件で揺れる自民党を離党した、若手議員らが結成した政党で、ブ …
冷戦が終わると、日本ではいくつもの保守新党が誕生しては消えた。主なものだけでも次の通りである。なお、冷戦期にも新自由クラブという政党が存在した。これはロッキード事件で揺れる自民党を離党した、若手議員らが結成した政党で、ブ …
今回の総選挙の結果で最も目を引くのは、やはり維新の会の躍進だろう。選挙前11議席であったのが、41議席になった。4倍に近い躍進だ。 政権を選ぶ総選挙で、このような事が「最も目を引く」というのは、本当はおかしなことだ。しか …
8月ごろ、このままでは政権交代になると言われていたことがあった。筆者は、当時の状況のまま総選挙になっても、政権交代のハードルは相当高いと思っていたが、第1、2党の力の差が縮んでいくことには、大いに期待した。しかしそれにつ …
筆者は今回の総選挙の結果に落胆した。政権交代にこそ至らなくても、立憲が議席を大きく伸ばせば、期待も集まり、共産党との共闘に対する批判も弱まり、立憲の主張に耳を傾けてもらえる環境になる、関心をもっと集める状況になると思って …
立憲民主党が第2党の地位をしっかりと守り、さらには政権交代など起こり得ない、あるいは起こって欲しくないという空気を打破するために、まだ打てる手はあるだろうか。 一つには都知事を取る事だ。以前述べたように、自民党以外の政党 …
日本が五十五年体制に戻ったと言われることがある。しかしそれは違うと筆者は思う。社会党を立憲民主党、民社党を国民民主党と見ることは、なんとかできる。しかし維新は何党か。新自由クラブに当てはめるしかないが、自民党の離党者が生 …
立憲民主党の議員は、枝野前代表を安易に批判してはいけない。枝野のやり方に反対であったとしても、ここで代表に全責任を押し付けるような発言が出ると、一般の国民に見放される。外から見たら、良い事も悪い事も連帯責任である。 共産 …
「終わった三つの物語」で、3つのうちの1つとして、「安保法制反対」を挙げたが、これはイコール反安倍・菅でもある。民主党政権ができると自民党は、谷垣総裁(自民党の中では左派とも言える、穏健派の宏池会の出身)の下ですら、右傾 …
このなかで、維新と協力可能な点も出て来るはずだ(すでにコロナ禍で、法案を共同で提出した例がある)。それは維新との信頼関係の醸成にもつながる。 維新の会は、富裕層に対する増税自体には、積極的ではないようだ(所得にかかる税は …
2019年の参院選の結果は、立憲民主党と国民民主党が分かれていてはいけないという事を、示していたのかも知れない。筆者はすでに述べたように、この事に関しては、どちらでも良いと思っていた。しかし改めて考えると、分かれて選挙を …