日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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帝国議会開設当初の第3極

詳しくは、『キーワードで考える日本政党史』、『補論』で見るとして、戦前の「第3極」がどのようなものであったか、おおざっぱに整理する。 戦前の日本の2大政党は、板垣退助の自由党の系譜と、大隈重信の立憲改進党の系譜である。そ …

3-24. 2つの政界再編構想による中立壊滅、第3極縮小

実業家層には本来、その全てにとは言わないまでも、自らの利害を代表する政党が必要であった。当時議会制を採っていた他の国々を見れば、商工業を主な支持基盤とする政党と、農業を主な支持基盤とする政党が分立していた。ドイツ帝国のよ …

3-21. 2つの対立軸による細分化

第4回総選挙後の実業家中心の会派の再編が、具体的な政策課題を要因として行われたことを示す史料は見当たらない。その経緯を見ると、再編は新旧の内閣の中心を担っていた勢力との、それまでの距離、あるいは望む距離によるものであった …

3-20. 増えていった会派

1890年代、薩長閥内において政権の中枢を担う勢力が交代する度に、あるいは交代する流れとなる度に、吏党の系譜は分裂を繰り返し、中立実業派は再編された。ただし第3次伊藤内閣成立後について見れば、国民協会の分裂はなかった。中 …

9. 第3極のそれぞれの型の役割

第3極の役割についてはすでに定義したが、5類型が全てそれを担うべきものであったわけではないし、役割の全てを担うものであったわけでもない。役割を担わなかった政党、会派を分析する対象から外そうというわけではないが、確認してお …

8. 第6回総選挙後~第15総選挙以前までの諸勢力の分類

第6回総選挙から、大正期最後の総選挙となった第15回総選挙の前までについても、同様に分類した。表補-Eである。   表補-E 第6回総選挙後から第15回総選挙前までの、第3極に該当する政党、会派 ・「親薩摩閥」 …

7. 第3極の分類の型と第6回総選挙前までの党派の分類

第3極を担った勢力は数が多く、複雑な再編を経ている。しかしそれらは間違いなく、いくつかの型に分類することができる。分析するためにも、分類することによって、諸勢力の性質を多少なりとも示したい。 分類の型は以下の5つとし、補 …

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