日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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疑似政権交代の背景にある自民党の多様性と中選挙区制

自民党の結成後、政権交代が全くなかった1993年までの38年間、つまり五十五年体制下、国民に一定の満足感を与えたのが、自民党内の主流派、つまり内閣の中心となる勢力が入れ替わる、疑似政権交代であった。それを可能にしたのは、 …

1993年総選挙、細川内閣誕生の問題点

「冷戦崩壊当時の政治の変化~十代の筆者が感じた矛盾~」でも触れた、1993年、自民党が結成以来始めた野党となった政権交代劇についても補足しておきたい。 これをなぜ、有権者が起こした政権交代とし得ないのか。その理由は、総選 …

「政権交代」後の失敗をなぜ、何度も何度も繰り返したのか

日本が経験した16回の政権交代を挙げた。そのうちの①(第3次伊藤内閣→第1次大隈内閣)、②(第2次山県内閣→第4次伊藤内閣)、⑧(清浦内閣→第1次加藤高明内閣)⑬(第1次吉田内閣→片山内閣)、⑮(宮沢内閣→細川内閣・次の …

民主制が成功しているように見える、まやかしの政権交代の数々

約130年前に帝国議会が開設されてからの政権交代(筆者が「まとも」だと定義しているものに限らない)の一覧をここに掲載する。しかし読み飛ばして頂いて構わない。有権者が選択したものではない例がほとんどだということ、重要な政権 …

議会ができて130年、一度だけしか政権交代をしたことがない日本

国会(戦前の名称は帝国議会)、それを構成する二院の一方である衆議院ができてから130年近くが経っている。それだけの年月の間、日本はまともな政権交代をほとんど経験していない。だから、外圧を受けて国の制度が大きく変わった幕末 …

冷戦終結当時の政治の変化 ~十代の筆者が感じた矛盾~

中学受験の勉強を通して、政治の仕組みを少し知るようになった小六の夏の、ある朝のことだった。父親が「大変なことになったな」と、いつものように新聞を見ながら、しかしいつもとは少し違った声のトーンで、つまりいくらか興奮気味に言 …

はじめに ~日本の内と外の脅威~

「政権交代が起こる政治を定着させなければ日本は駄目になる。」 こう言うと、たいていの場合笑われる。民主党政権と比べれば、安倍内閣はずっと良いと。確かに安倍内閣は民主党政権よりも積極的に動いているし、経済も上向いているよう …

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