後からは何とでも言えることを前提に、謙虚で客観的な敗因分析を
批判を覚悟で言わなければならないのは、選挙の敗因など、後からならいくらでも言えるということだ。問題点を挙げたところで、それには反対の面もある。選挙前になされた選択について、メリットとデメリットのどちらが大きいかなど、事前 …
批判を覚悟で言わなければならないのは、選挙の敗因など、後からならいくらでも言えるということだ。問題点を挙げたところで、それには反対の面もある。選挙前になされた選択について、メリットとデメリットのどちらが大きいかなど、事前 …
日本には国政に進出できるような右翼政党がなく、また出現する可能性も低いため、自民党が左に寄ったとしても、保守票、右翼票はせいぜい棄権するしかない。そして自民党政治の恩恵を優先的に受ける人々、自民党に見捨てられるのが怖い人 …
今回の立憲の後退を見る際に重要なのが、「何から後退したのか」という事だ。そこで浮かび上がるのが、繰り返される再編と、その再編(と選挙)で膨らんできた、小選挙区落選・比例復活議員である。 前回の総選挙と今回の総選挙を比べる …
総選挙が終わったばかりだが、参院選まで約8カ月だ。今、舞い上がってもいる維新の会、国民民主党は、どんどん候補者を擁立する姿勢だ。共産党、れいわも、一方的に立憲民主党に尽くすわけにはいかない。複数区での候補者擁立を宣言して …
1党優位というのは本当のやっかいで、自民党の後退には後退で、問題がある。もしも今回、「自公過半数割れ」という結果になっていたらどうなっていたのか、考えてみるとこれも恐い。 もちろん、立憲民主党が第1党になれば、普通に考え …
民主党政権はかつて、自分達がうまくやれていない事を棚に上げて、維新の会を軽視した。維新はそんな民主党、さらには下野後に左傾化し、対決重視になった民主党を軽蔑した。民主党はしかし、大きくなった維新を吸収した。これに反発した …
今回の総選挙は、立憲民主党(立共両党)の一人負けであった。この10年間、自公が大勝、第2党の中道左派政党が100にも届かない不振、第3極が一定の議席、という状況が続いている。大まかに見れば「1強2弱」の、2012年体制と …
今回の総選挙で筆者が感じたのは、まさに興奮と落胆であった。総選挙前、目に入る情報に、恥ずかしながら一喜一憂する日々だった。「どうせ自民党が大勝する」というのではない総選挙は、いつ以来か。あの2009年の、政権交代選挙以来 …
当初筆者は、今回の総選挙を、2000年代に戻るものだと期待した。 2000年代に20代だった筆者は、政局による自民党の下野と与党復帰の後、1996年から4回の総選挙を経ても、政権交代が実現しない状況の中で、希望を失ってい …
もう一つ別の視点から見ると、優位政党は分裂しても、危機の時には近親憎悪を簡単に乗り越える。立憲政友会と、同党の離党者による政友本党は時に連携したし、多くの議員が結局は復党している。自由党と改進党系は対立していても、本気で …