日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
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立憲民主党より民主党の方が良かったのか?

立憲民主党よりも、以前の民主党の方が良かったという声を聞く。筆者はそうは思わない。民主党が政権を得たのは、奇跡的に多くの条件が重なったためだ(『続・政権交代論』「合流するなら取りこぼすな」参照)。むしろ民主党は、あまりに …

自民党は現代の政党ではない

議会政治を「輸入」したものの、政党を育てる文化がない日本では、組織政党と呼べるものが、宗教団体を基盤とする公明党と、社会主義の共産党しかない。これでは、形だけ民主主義を移植した国を笑えない。与野党に文句を言いながら、「お …

参議院が死ぬかも知れない

総選挙が終わったばかりだが、参院選まで約8カ月だ。今、舞い上がってもいる維新の会、国民民主党は、どんどん候補者を擁立する姿勢だ。共産党、れいわも、一方的に立憲民主党に尽くすわけにはいかない。複数区での候補者擁立を宣言して …

変わらない1強2弱、1990年代に準備された2012年体制

今回の総選挙は、立憲民主党(立共両党)の一人負けであった。この10年間、自公が大勝、第2党の中道左派政党が100にも届かない不振、第3極が一定の議席、という状況が続いている。大まかに見れば「1強2弱」の、2012年体制と …

嬉しく、残念な総選挙

今回の総選挙で筆者が感じたのは、まさに興奮と落胆であった。総選挙前、目に入る情報に、恥ずかしながら一喜一憂する日々だった。「どうせ自民党が大勝する」というのではない総選挙は、いつ以来か。あの2009年の、政権交代選挙以来 …

政党の対等な競争なくして日本の沈没は止められない

当初筆者は、今回の総選挙を、2000年代に戻るものだと期待した。 2000年代に20代だった筆者は、政局による自民党の下野と与党復帰の後、1996年から4回の総選挙を経ても、政権交代が実現しない状況の中で、希望を失ってい …

選挙の前に党首・総理大臣を代えれば、中身が変わらなくても勝てる

最後にもう一つだけ、上で書かなかったが重要な、しかし悪しき繰り返しを2つ述べておきたい。それは、優位政党が党首・総理大臣を代えて支持を回復するということである。これは民主党政権でも起こったが、あえて優位政党を主語にしたの …

自民党の分派という繰り返し、それを脱する道とは

もう一つ別の視点から見ると、優位政党は分裂しても、危機の時には近親憎悪を簡単に乗り越える。立憲政友会と、同党の離党者による政友本党は時に連携したし、多くの議員が結局は復党している。自由党と改進党系は対立していても、本気で …

左派をバカにし、自民党に利用される改革派

以前述べたように(「高支持率の小泉内閣と、その限界」参照)、筆者が悲観的にだが、多少関心を持っているのが自社さ連立(自社大連立)が繰り返されることがあるのか、ということである。小選挙区が中心の日本では、第1党が多くの議席 …

冷戦後の自民党の派閥政治の、3大転機

ここで、自民党の派閥について3つ補足しておきたい。 ①自民党の中で優位にあった自由党系であったが、優位派閥であった竹下派が小渕派と羽田・小沢派に割れた。後者が党外に出た後、小さかった小渕派は、第1派閥の地位を取り戻すこと …

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