日本人はなぜ政権を選び取ることができないのか、考え、論じる
 
タグ: <span>優位政党</span>

民進党の姿を決めているのは自民党?

1党優位制の下では、優位政党が幅広い層から支持を得て、その政策は特に総花的になりやすい。全てを実行できないのは当然だが、野党がそれをつこうとしても、「お前ら万年野党じゃ、もっとできない」あるいは、「お前らは政権を取っても …

野党再編をもう終わらせよう~民主党は完成形~

※「民主党は完成形」という事について筆者は、これを書いた後、少し違う見方をするようになった。民主党の結成と拡大は、社会党の色を薄めるばかりで、民主党を明確な政党にしなかったということを、より強く認識するようになったのだ。 …

傷だらけの日本進歩党→民主党

戦後の改進党系の系譜を見ると、日本進歩党はすでに述べた通り、圧倒的な第1党として出発しながら、ほとんどの議員が公職追放され、その後の第22回総選挙で第2党となった。しかし戦後の日本進歩党系の問題点は他にあったといえる。 …

進歩党の敗北

立憲改進党は、指導者であった大隈重信が薩長閥政府の外務大臣となり、外国人が被告となる裁判への外国人判事の任用を認めることで、不平等条約の改正を実現させようとした。このことから、立憲改進党は第1回総選挙の当時、人気を落とし …

これを政権交代と呼べるのか

こんなに自民党が強いと、野党はどうしようもない。そこで見られるのが、与党の離党者と野党が組んで政権を代えるという現象である。これもまれなケースではあるのだが、ほとんど起こり得ない政権交代を起こすための方法として、ずっと期 …

今再び自民党内政権交代システム付万年与党体制強化へ

政権交代が起こりそうにないと、国民の関心は、自民党内の、国民の手の届かないところにある(党員になれば通常の総裁選では、国会議員よりはるかにウエイトの小さい1票を投じることはできるが)、自民党内の権力闘争に移る。 すでにみ …

地方に根を下ろせない野党第1党

自民党は明治以来形成されてきた基盤を持ち、都道府県知事、市町村長、都道府県議会、市町村議会の多くを事実上押さえている。野党第1党は一部の例外を除けば、首長選において自民党の候補といえる人物に相乗りすることで、少しばかりの …

参議院がある

日本は二院制である。総理大臣の指名、予算の採決、条約の承認については、参議院でも、投票、採決は行われるものの、衆議院における決定の通りとなる。一般の法案も、衆議院で可決されたものが参議院で否決された場合、衆議院で3分の2 …

イギリスでも廃止! 総理大臣が勝てそうな時に衆議院を解散する権限

自民党にはまだ、しかも強力の武器がある。総理大臣の、自由に衆議院を解散する権限だ。これについては、持っていないとする見方もあるが、いつの間にか定着し、今さら違憲だと騒いでも、状況は変わらない。 (憲法第7条には天皇の国事 …

比例代表制でない選挙制度と1票の格差

日本は1924年から1994年まで中選挙区制を採って来た(衆議院。ただし一度の例外あり)。そして1994年に小選挙区比例代表並立制となり、今もそうである。中選挙区制が自民党に有利に働いたことについては、すでに述べた(「疑 …

Translate »