目 次
◎2021総選挙、自民党は対等なライバルすら得られず、第3極はキャスティングボートを使った変化を望めず、しかし日本は沈み続けるわけにはいかない
- 政党の対等な競争なくして日本の沈没は止められない
- 嬉しく、残念な総選挙
- 変わらない1強2弱、1990年代に準備された2012年体制
- 待っていても良い野党は生まれない、日本国民は野党の「先生」になるしかない
- 左派野党の敗因を考えるのは無意味?
- キャスティングボートという夢
- 終わった三つの物語
- 落選させたたかった寝返り議員、そして世襲は続々当選・・・
- 参議院が死ぬかも知れない
◎立憲民主党をどう受け止めるのか、日本国民が試される時
- 立憲民主党の敗け方、勝ち方
- 共産党との協力をやめるのは本末転倒
- 野党があまりに不利である状況を理解する事が、野党ではなく、国民のために重要
- 後からは何とでも言えることを前提に、謙虚で客観的な敗因分析を
- しかし2019年の参院選の総括は不十分だった
- 2019年の参院選の結果は、何を教えてくれていたのか
- れいわと向き合えない立憲民主党に希望はない
- 立憲民主党より民主党の方が良かったのか?
- 維新と「良い」関係を
- 民主党に戻るのではなく
- 優位政党に振り回される、政権を狙う野党第1党の限界
- 「野党幼稚園」を卒園する時だが、枝野批判、野党同士の足の引っ張り合いを避けることができるか
- 立憲民主党に、第3党になる覚悟があるか
- 自民党に対する挑戦者の地位を守り、政権交代をあきらめないためにできること
- 緊急事態条項で、とにかく反対の野党になれ
- 絶望の中の期待する。壁をぶち破ってくれ
- 低支持率のままであったとしても、菅内閣が小池新党に助けられていた、くだらなくもが1党優位国らしい可能性
◎維新の会を支持したくても、どうしてもできない理由
- 維新大躍進の要因
- 維新はこれまでの新党とは違う
- しかしやはり、限界はある
- 維新の大阪での偉業と、国政でのあまりの中途半端さ
- 2つの維新
- 小沢系と維新の会の共通点
- 維新の会はやはり共産党であり、かつての民主党
- 維新の会は改革ポピュリズムか右翼ポピュリズムか
- 維新に残る、政権を狙う政党への可能性
- 国民の意識は変化していくのか
- 維新よ、公明党に候補者をぶつけてくれ
- 維新はもう少し大人になれ
◎岐路に立つ連合
- 支持政党に牙をむいた連合
- 共産党に、疑似与党経験を!
- 万年野党の支持基盤を続けてきた連合の、不満も分かる
- 旧総評系と旧同盟系
- 自分で導入した選挙制度の長所を殺し、短所を助長する連合
- 連合の解体的な再編が必要
- 小池百合子を愛する連合
- 連合が第3極、第3極の第2極化を狙う?
- 労働組合同士、敵対する理由は今もあるのか
- 共産党を事実上の野党統一候補にしたトヨタ労組
- 今だけを見ていては・・・
◎負の感情のループから生まれた、新・国民民主党の限界
- 小さな勝利に舞い上がる国民民主党
- 昨日までいた陣営をけなして見せる玉木代表
- 立憲以外なら誰でもいい、国民民主党
- 維新も嫌で、小池都知事と自民党へ?
- 予想通り自民党にぶら下がった、政策軽視の国民民主
- 略称問題で忘れがちな、旧国民民主と新国民民主の別
- 小党の3つの役割
◎維新に候補を降ろしてもらって全9のうち6議席獲得している公明党・・・
今回(2021年)の総選挙、公明党は9つの小選挙区で全て、候補者を当選させた(つまり9人全員が当選した)。もちろんどの選挙区でも、優位政党である自民党の候補は立っていない。そしてそのうちの4は大阪府、2は兵庫県にあり、維新の会が強いわけだが(特に大阪府)、その維新も候補者を立てていない。また、公明党の候補が立った東京12区では、維新の会も善戦した。維新がさらに支持を維持、拡大すれば、今回の公明党の当選者も、次は落ちるかも知れない。…続きを読む